2016年3月10日
【「公益財団法人みちのく未来基金」4社合同で記者会見を開催】
 
 
「公益財団法人 みちのく未来基金」の設立5年目を迎えて、基金を運営するエバラ食品工業株式会社、カゴメ株式会社、カルビー株式会社、ロート製薬株式会社は、2016年3月10日(木)、約4年間の活動のご報告とご支援をいただいている皆様へ感謝の気持ちをお伝えするために、4社合同記者会見を開催致しました(於:ロイヤルパークホテル水天宮)。

記者会見では、司会進行をアナウンサー志望のみちのく2期生が務め、冒頭に基金設立時に作成した動画を映写後、長沼代表理事
が活動報告を行い、4社のトップからそれぞれ挨拶がありました。当日会場を埋めた計51社66名のマスコミを前に、
「全国からのご支援に感謝しつつ、この取組みを最後やり切る」という関係者の想いと覚悟が語られました。


ロート製薬株式会社 代表取締役会長兼CEO 山田 邦雄さん
・震災時に、思わず「何かしなければ」と立ち上がりました。5年が経ち、あの時思い立って行動して本当に良かったと思っています。
・みちのく未来基金では想定外の喜ばしい驚きがたくさんありました。多くの方々からご支援いただき、あらためて日本人はすごいと感じています。
・一番辛いはずの学生さんたちが、悩みを超えてしっかり歩いてくれており、今後、成長して未来を支えてくれる人材になるという手ごたえを感じています。
・マラソンに例えるとやっと10キロを通過しただけで、これからも山坂が予想されますが、基金の意義を多くの皆さんに知って支えていただき、一緒に活動を続けていきたいと思います。

カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO  松本 晃さん
・5年前の3月11日は、カルビーが東証1部に上場した日で、工場は被災しましたが、義捐金・物資を供出しました。
・その直後、山田会長から将来を担う子どものために基金を作る提案をいただき、すぐ賛同しました。その後、3社が中核になってみちのく未来基金は始まりました。
・始めて4年半で、あと少なくともあと21年間くらいは頑張らなければいけません。色々な企業やたくさんの個人の方にサポートいただいており、みちのく生たちにも支えられてやってきました。
・まだまだこれからですが、みなさんの力で引き続き、あの時に被害に遭われた方々を支援できるように、会社も私個人も21年間にわたり、コミットしていきたいと思っています。

カゴメ株式会社 代表取締役会長 西 秀訓さん
・震災当時は社長で、自社拠点が大被害を受けましたが、何かしないといけないと様々な手段を進める中で、みちのく未来基金にお招きいただき、発起企業として賛同・参画しました。
・基金ができるのは主に経済的サポートであり、支援者した学生数、寄附件数・金額など、報告の際には数に関する話が中心にはなりますが、それぞれに個人の人生があります。
・学生さんも支援者も事務局も、関係者みんなが一人ひとり自分の人生を持っていて、お互いに「助け、助けられている」ことを忘れずにやっていきたい。多くのサポーターも同じ気持ちと思います。
・これから20数年続けていくために、メディアの方々はじめ、多くの皆様に基金周知へのご協力をお願い致します。

エバラ食品工業株式会社 代表取締役社長 宮崎 遵さん
・エバラは単独で炊き出し活動などを行っていましたが、息の長い取り組みとしてみちのく未来基金に出会い、真の復興の原動力となる子供たちを支える基金の意義に感動して参加しました。
・2012年10月から参加し、2013年4月からは社員を常勤スタッフとして派遣、基金の運営に関わっています。支援を要する方々の身近に寄り添うことが継続の根幹であると活動の中で気付きました。
・当社も最後のお子様が卒業するまで想いや空間を共有し、触れることで感じられる温かさを大切にしつつ、関係の皆様にもお伝えしていくことが大事だと思っています。
・これまで応援してくださった方々に改めて感謝申し上げるとともに、報道関係の皆様にもぜひお力をいただき、さらにご支援をいただきますよう心からお願い致します。