退任のご挨拶

サポーターの皆さま
みちのく生の皆さん
スタッフOG,OBの皆さん

退任のご挨拶

2011年の東日本大震災で親を亡くし絶望の淵に立つ子どもたちの進学を支援しようと、同年7月にカゴメ、カルビー。ロート製薬の3社が協働でプロジェクトを立ち上げ、その後代表を務めて参りましたが、この度退任いたしました

みちのく未来基金を設立して約12年、延べ19,000人の個人と延べ4,000の企業・団体から累計で約53億円という温かい支援に支えられ、1,099人の震災遺児の進学を支援することができたことは、何にも代え難い喜びです
サポーターの皆さまに改めて篤く御礼申し上げます

4月12日の朝日新聞に掲載された、瓦礫の前で全てを失った陸前高田の少女の1枚の写真に心が揺さぶられ、更にロート製薬の山田会長が「神戸(阪神淡路大震災)でやり残したことがある」と語ったその一言が、私自身この子どもたちの支援に立ち上がろうと決心したきっかけでした
とは言え、務めていたカルビーも震災で主要工場の操業が止まり、震災の日の3月11日に当時の東証1部に上場したばかりで、経営に携わる一人として対応に追われる日々の中でそんなことができるのか、悶々とした時間が過ぎていきました

何より果たして約40年ビジネスの世界にどっぷり浸かった自身が果たして孫のような子どもたちと向き合うことができるのか、異業種の民間企業が協働で本当にやっていけるのか、支援する資金はどうするのか、活動を支援してくれる人や企業は本当にあるのか、課題は山のようにありましたが、あの少女の写真が背中を押してくれました

この12年困難なことはたくさんありましたが、サポーターの皆さんのご支援の言葉に背中を押され、共に困難と闘ってくれたスタッフに叱咤され、そして何よりみちのく生に勇気をもらい、なんとか今日まで歩むことができました

活動はまだ10数年、約230名の子どもたちの進学が予定されています
後任の代表には設立から携わってくれた藤田晋太郎さんが担ってくれますので、何も不安なく退任することができました

どうかサポーターの皆さまには今後ともみちのく未来基金を、そしてみちのく生を温かく見守って頂けますよう、宜しくお願い申し上げます

12年間ご支援を賜り、ありがとうございました。
長沼孝義

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